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    かけはし2021年3月15日号

今こそ日朝・日韓の民衆連帯を


3.1

朝鮮独立運動102周年

キャンドルアクション
で市民の連帯アピール



 新宿駅西口に「イムジンガン」の歌が流れる。「植民地支配の反対を!東北アジアに非核・平和を!」3・1朝鮮独立運動102周年キャンドルアクションが開始された。コロナ事態が続く厳しい状況のなか、150人を超える参加者がペンライトをかざしながらこの日の行動に参加した。

植民地支配に
政府は謝罪を


最初に主催者を代表して、ピースボート共同代表の野平さんが発言。野平さんはこの日の行動の意義は「侵略支配し加害国である日本で開き、二度と植民地支配をしてはいけないことを示すためだ」と訴えた。
アピールは日本軍「慰安婦」問題解決全国行動共同代表のヤン・チンジャさんから始まった。ヤンさんは戦争犯罪や人権侵害に対して「心からの謝罪を繰り返すことが大事だ。しかしいま日本政府はまったく逆のことをしている」「人権が守られる国を共に作っていこう」と発言した。
強制動員問題解決と過去清算のための共同行動の矢野さんは「村山談話から植民地支配への謝罪と反省が表明されてきたが、今の政府は韓国司法の判決に対して国際法違反だと開き直って反省しようとしない。企業もいま問われている」と発言。
朝鮮学校「無償化」排除に反対する連絡会共同代表の長谷川さんは、教員生活を通して朝鮮学校とどのように向かい合っていけるのか考えてきたが、「朝鮮高校の無償化からの排除に続いて幼保も排除された」そして、朝鮮大学生が10万円のコロナ給付金対象から除外されたことを上げて「この国に人権はないのか」と政府を厳しく批判した。
日朝協会会長の宮川さんは、1923年9月の関東大震災における朝鮮人虐殺問題は「在日朝鮮人を治安の対象としてきたこと」が根底にあり、「在日の人たちと隣国の人たちと、あたり前のように仲良くやっていくこと」が重要だと指摘した。

沖縄を再び戦
場にするな!


沖縄・一坪反戦地主会関東ブロックの青木さんは、菅義偉首相に対して「沖縄の歴史や心の痛みを知らないと言った首相が、沖縄を軍事要塞化している。沖縄を再び戦場にするのか」と厳しく糾弾した。そして沖縄で始まる断食座り込みの闘いと連帯して「辺野古埋立反対の声を東京から上げていこう」と訴えた。
総がかり行動共同代表の小田川さんは、安倍から菅政権に代わったことで「改憲問題は一息ついたわけではない」と釘を刺したうえで、「菅の方がより悪質だ」として憲法違反の「敵基地攻撃」を想定したミサイル配備の強化や空母保有の動きを批判した。そして総務省の接待問題などを例にあげながら、菅政権は「命とくらしを守れない政権だ」「人権問題に時効はない」と、発言を締めくくった。

緊張か平和か
重大な岐路に


最後に発言した韓統連議長のソン・ヒョングンさんは、朝鮮半島は「緊張か平和かの重大な岐路にある」として、米韓合同軍事演習に反対する韓国での反対運動の広がりを紹介しながら、軍事演習の強行を厳しく糾弾した。
この日のキャンドルアクションの最後は、「朝露」の大合唱で締めくくられた。新型コロナの感染が続くなかで、運動や交流など様々なことが制約されて厳しい状況になっている。それでもやれることを全力でやりきることで、明日に備えよう。そんなことを強く感じとれる行動であった。

          (R)



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